【茨木市】「ライフライン」をテーマにした現代アートの展覧会が茨木市福祉文化会館で開催 9月12日~10月5日
現代アートの展覧会が、茨木市福祉文化会館(オークシアター)で開催されます。
1981年に開館し、2024年5月末で貸館業務が停止、今後解体が予定されている同館。
ホールやギャラリー、社会福祉協議会、水道部事務室などが混在した多機能な複合施設で、文化や福祉や水道といった市民の暮らしに不可欠な機能を担っていました。
今回は、国立国際美術館の福元崇志さんの協力のもと、福祉文化会館がこれまで担った役割に着目。
「ライフライン」というテーマで、主に関西を活動拠点にしている作家8組9人による地上5階、地下2階の計7フロアを使用した大規模な展覧会が開催されます。
「ライフライン」入場無料

休館日:9月16日(火)、17日(水)、24日(水)、29日(月)、30日(火)、10月1日(水)
主催:公益財団法人茨木市文化振興財団
後援:茨木商工会議所、茨木市観光協会


井澤茉梨絵
稲垣元則
今井祝雄
勝木有香
国谷隆志
田中真吾
中屋敷智生
松井智惠+O JUN
茨木市福祉文化会館の命脈が、いま、尽きようとしている。シアターあり、ギャラリーあり、会議室あり、さらには市の水道部や社会福祉協議会まで併設されたそれは、日本にいくつもある総合的な文化施設の一つだ。ご多分にもれず、ここ福祉文化会館もまた、さまざまな機能を備えているから「多目的」、しかしだからこそ何をするにも中途半端で「無目的」、などと揶揄されていたのかもしれない。
では、こうした総合への志向はとっとと捨てて、専門分化をひたすらに推し進めるべきか。答えは否、であってほしいし、あるべきだろう。劇場やコンサートホールや美術館など、ある目的に奉仕する施設が重要なのは間違いないが、それはまた特定のジャンル、特定の媒体に閉じることにもなりえる。
重要なのは、ただ繋げたり分けたりと、白黒はっきりつけることではなく、むしろ繋ぎつつ分け、分けつつ繋ぐという、どっちつかずな状態に居心地悪くとどまり続けることではないか。そもそもひとは、言葉を発した瞬間、あるいは一本の線を引くことによって、つねにすでに何かと何かを分けている。だが、取り返しのつかない「線引き」なんて、きっとないにちがいない。
本展覧会では、主に関西を拠点に活動する美術家たちの、仕切っては仕切りなおすいくつかの実践に光を当ててみよう。提示される作品は絵画、彫刻、素描、映像、インスタレーションと様々だが、曖昧な中間領域にアプローチしようとする姿勢は共有されているはずだ。
あちらとこちらを分かつ一本の線は、同時にまた、別の何かと何かを繋ぐ線でもありえる。複雑に絡み合い、もつれあうネットワークの全体が、私たちの生活を下支えする、ライフラインとなるように。何らかの枠を仮構しつつ、それを壊して別様に仕立て直すというその表裏一体は、「総合」のるつぼのなかでこそ顕在化するだろう。(フライヤーより引用)
会期内のイベント
ギャラリートーク(企画者・福元崇志による展示解説)開催!
①9月13日(土)15:00~16:30
②9月20日(土)15:00~16:30
福祉文化会館1階集合。参加無料、予約不要です。

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